2025年10月も中旬、秋台風シーズンは終盤へ。
「台風24号の“たまご”は出た?」「日本に来る可能性は?」という声が増えています。
結論から言うと、24号の“たまご”はまだ正式発生ではありません。
ただし、米軍JTWCに新たな監視対象「96W」が出現。
環境は整いつつあり、数日スパンでの変化に注意が必要です。
この記事では、米軍JTWC・ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)・Windy・気象庁の4機関の最新情報を比較しながら、台風24号の発生状況や進路の見通しをわかりやすくまとめました。
さらに、現在影響を与えている台風23号(ナクリー)の最新動向も紹介します。
台風24号2025たまご発生状況は?(10月14日時点)
2025年10月14日6時現在、台風24号の「たまご」(熱帯低気圧)はまだ発生していません。
南海上では弱い低気圧がいくつか見られるものの、発達の兆しは限定的です。
ただし、海面水温が29〜30℃前後と高く、上昇気流が活発なため、発生条件は整いつつあります。
気象庁やECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)もこのエリアを注視しており、今後2〜3日の動きには注意が必要です。
現時点では静かな状況ですが、夜間などに急発達する可能性もあるため、JTWCや気象庁の最新情報をこまめに確認しておきましょう。

今は未発生だけど、南の海は台風が生まれやすい状態。数日内の変化に要注意!
米軍JTWCの最新予想(10月14日更新)
2025年10月14日朝(13/18:00Z)発表の米軍合同台風警報センター(JTWC)最新情報では、新たに「96W」という熱帯擾乱(Invest)」が登録されています。
この「96W」はフィリピン東の海上(マリアナ諸島付近)に位置しており、今後台風24号へ発達する可能性がある“たまご候補”として監視されています。
現時点での分析では、
- 発生確率:Low(低い)=24時間以内の発達は見込み薄
- 位置:フィリピン東〜カロリン諸島北部付近
- 動向:西〜北西方向にゆるやかに移動中
- 環境:海面水温は29〜30℃で高温、上層の風(シアー)は比較的弱め
つまり、台風23号「ナクリー」(29W)が北東方向に離れていく一方、南海上では“次の種”である96Wが形成された段階です。
JTWCの分類ではまだ「24時間以内に発達の可能性が低い(Low)」とされていますが、今後48〜72時間以内に環境が整えば、発達が一気に進む可能性があります。
JTWCは6時間ごとに更新(日本時間:6時・12時・18時・24時)のため、次回発表で発達度が「Medium(中)」に引き上げられるかに注目です。

新しく“96W”が発生!まだ発達確率は低いけど、海の状態は台風が生まれやすいから要チェックだね
ヨーロッパECMWFの進路予想(中期傾向)
ECMWFの最新解析では、南海上の広い範囲で雲域は維持されているものの、台風として明確に発達→本州接近というシミュレーションは現状示されていません。
5~7日先の傾向でも雲域は南に停滞しやすく、日本列島から数百kmの距離を保つ見立てが優勢
ただし、季節外れの高温・上空風の配置変化が起これば、急速発達のケースも否定できません。
“雲の集中(L)”が連続して出てくるかがサインです。

ECMWFでは“発達・接近シナリオなし”。でも環境変化があれば一気に動く余地はあるよ。
Windyで見る最新の風の流れ・雲の動き(10月14日更新)
2025年10月14日6時時点のWindy(ECMWFモード)では、日本の南東海上に台風23号の強い渦が明瞭。
中心付近は50〜60kt級の強風帯で円状循環がはっきりしています。
一方、南西諸島~フィリピン東は相対的に風弱めで大規模な渦は未形成。
ただ、雲の帯は点在しており、寒暖気がぶつかる帯で小規模渦が育つ余地があります。
14日以降、南海上の雲域がやや北上する予想もあり、“96W”周辺のまとまり具合が焦点です。

画面上は“23号が主役”、南側は静かめ。ただ、雲の集まりが少しずつ整ってきてる。
気象庁(JMA)の台風24号たまご最新情報
10月13日夜〜14日朝のJMA発表では、台風24号の“たまご”(熱帯低気圧)は未発生。
24・48時間の発達確率は低め(約10%)の評価が続きます。
伊豆諸島や関東沿岸では台風23号由来の強風・高波の注意報/警報が継続。
南海上では海面水温が高く、JTWCの「96W」などと同様に潜在的な発達環境が続いているため、今後の気象庁解析更新(6時・12時・18時・24時)には注意が必要です。

“24号たまご”は公式には未確認。まずは23号の風・波に引き続き注意だよ。
台風23号(ナクリー)2025の現在地と今後の影響は?【10月14日最新】
2025年10月14日3時現在、台風23号(ナクリー/Nakri)は日本のはるか東の海上を東へ進んでいます。
現在の位置は北緯約34度10分、東経約148度付近で、強い勢力を維持したまま毎時約45kmの速さで東進中です。
中心気圧は965~980hPa、中心付近の最大風速は35~40m/s(最大瞬間風速50~55m/s)。
暴風域は南東側に約150km、北西側に約110km、強風域は南東側に約330km、北西側に約280kmと広範囲に及んでおり、依然として強い風の影響が続く海域があります。
今後の進路と影響
台風23号はこのあとも東寄りの進路を取り、15日には日本のはるか東の海上で温帯低気圧に変わる見込みです。
日本本土への直接的な影響は次第に小さくなっており、すでに沖縄・奄美・伊豆諸島方面では暴風のピークを越えた状況です。
ただし、通過後も吹き返しの強風や高波が残るおそれがあり、太平洋沿岸の海上や港湾部では波浪・高潮に引き続き注意が必要です。
特に関東〜東北南部の沿岸では、14日午後〜夜にかけて一時的に風が強まる可能性もあります。
この台風は三連休中に本州の南を東進し、沖縄・奄美・九州・四国・近畿・東海・関東の太平洋側にも影響の懸念がありましたが、現在はすでに日本の東海上を離れつつあります。
今後はアリューシャン列島方面へ向かいながら勢力を弱める見通しです。

23号は東の海上へ抜けて一安心。でも、吹き返しの風や高波はまだ油断できないね
まとめ:台風24号のたまご発生はまだ未確認(10月14日時点)
2025年10月14日6時現在、台風24号の「たまご」(熱帯低気圧)はまだ正式発生ではありません。
発生状況:台風24号の“たまご”はまだ未確認。
→ 現在はJTWCで「96W」が監視対象として登録されており、今後発達する可能性があります。
JTWC(米軍):発達確率は「Low(低い)」=10%前後。
→ ただし海面水温が高く、環境条件は整いつつあるため、数日内の変化には注意が必要です。
ECMWF(ヨーロッパ中期予報センター):
→ 現時点では台風としての明確な発達・日本接近シナリオはなし。雲域は南に停滞中です。
Windy(風・雲の動き):
→ 台風23号が主役で南側は比較的静穏。ただしフィリピン東では小規模な雲の集まりが発達の兆しを見せています。
気象庁(JMA):
→ 台風24号の“たまご”は未発生。発達確率は24時間・48時間ともに低め(約10%)で、今は監視段階です。
台風23号(ナクリー)の影響:
→ 伊豆諸島南部では依然として暴風・高波の影響が続き、関東〜東北南部でも雨風が強まる時間帯があります。
今後の注目ポイント:
→ 南海上の「96W」の動向。海温が高いため、48~72時間内に再び発達傾向に転じる可能性も。

24号のたまごはまだ“準備中”。でも南の海はまだ台風が生まれやすい条件。数日以内の変化を見逃さずにチェックしよう!
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最終更新:2025年10月14日(月)6:00
※本記事は執筆時点の最新情報をもとに作成しています。最新の台風情報は、気象庁やJTWCの公式発表をご確認ください。
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