【2026年10月2日最新】
朝ドラ「ブラッサム」で、放送開始直後から強烈な印象を残しているのが、渡部篤郎さん演じる珠の父親・葉野清治(はの・きよじ)です。
娘の珠に厳しく接し、仕事をせず自由に暮らす清治を見て、
「清治はなぜ珠にあんなに厳しいの?」
「珠のことを嫌っている?」
「作文を読んで喜んだのはなぜ?」
「カナリアには何か意味がある?」
と気になった方も多いのではないでしょうか。
第1週「私の父、私の母」を見ると、清治は単なる「怖い父親」ではないことが少しずつ見えてきました。
特に重要なのが、珠が書いた父親についての作文と、清治が大切にしているカナリアです。
さらに10月2日放送の第5回では、カナリアをめぐって清治と珠が真正面からぶつかりました。
この記事では、ブラッサムの父親・葉野清治はどんな人物なのか、珠への態度や作文を喜んだ理由、カナリアに込められた意味を、第5回までの内容やモデルとなった宇野千代さんの史実をもとに考察します。
※ドラマ内で明らかになっていない清治の心情やカナリアの象徴的な意味については考察を含みます。
ブラッサムの父親・清治はどんな人物?
葉野清治は、主人公・葉野珠の父親です。
岩国の酒蔵「葉野酒造」の長男ですが、家督を弟・清重に譲っています。
その代わりに本家から毎月お金を受け取り、自分では仕事らしい仕事をせず暮らしています。
清治を演じるのは渡部篤郎さん。
第1週では珠に厳しい態度を取る一方、世間からどう見られるかにはあまり頓着せず、自分の考えを曲げようとしない人物として描かれています。
| 項目 | 葉野清治 |
| 演じる俳優 | 渡部篤郎 |
| 珠との関係 | 実父 |
| 家柄 | 葉野酒造の長男 |
| 家督 | 弟・清重に譲った |
| 仕事 | 定職に就かず暮らしている |
| 性格 | 自由奔放で頑固、珠には厳しい |
| 大切にしているもの | カナリア |
一見すると好き勝手に暮らしている清治ですが、第1週を最後まで見ると、それだけでは説明できない複雑な一面も見えてきます。

最初はとにかく怖いお父さん!でも第1週だけでも「それだけじゃなさそう」と思わせる場面がいくつもありました。
清治はなぜ働かない?
清治が働かずに暮らしている理由は、葉野酒造の家督を弟・清重に譲った代わりに、本家からお金を受け取っているためです。
清治は本来、長男として家を継ぐ立場でした。
しかし自分は家督を継がず、弟にその立場を譲っています。
清治からすれば、
「自分が家督を譲ったから弟が今の立場にいる」
という意識が強いのでしょう。
そのため、弟から働くように言われても、素直に受け入れません。
清治は家業や仕事に縛られることを嫌い、自由に生きることを選んだ人物として描かれています。
ただし、本当に自由なのかというと少し疑問も残ります。
仕事には縛られていなくても、生活費は本家から受け取っています。
つまり、
「葉野家に縛られたくない」
「でも葉野家から離れて生きることもできない」
という矛盾した立場にいるのです。
この「自由なのに自由ではない」という清治の姿は、後に登場するカナリアにもつながっているように見えます。

自由に暮らしているように見える清治ですが、経済的には本家とつながったまま。この矛盾が清治を理解するポイントになりそうです。
清治は珠を嫌っている?厳しくする理由を考察
清治は幼い珠に対してかなり厳しく接しています。
そのため、「娘のことが嫌いなの?」と思ってしまう場面もあります。
しかし、第4回・第5回まで見る限り、清治が珠を嫌っているとまでは考えにくいでしょう。
特に印象的だったのが、珠が学校で書いた作文です。
清治は最初こそ作文の発表に興味がないような態度を見せますが、結局は学校へやってきます。
そして珠の作文を聞くと、大声で笑い、拍手して喜びました。
その後も珠の作文を読み返し、珠の頭をなで、町の人たちに見せて回っています。
つまり清治は、珠に厳しく接しながらも、娘の才能や個性を認め、誇らしく思っていることが分かります。
ただし、だからといって清治の厳しい言動がすべて「愛情表現だった」と考える必要はないでしょう。
第5回ではリョウに激怒して強い言葉を浴びせるなど、清治の頑固さや威圧的な部分もはっきり描かれています。
「厳しいけれど本当は優しい父」という単純な人物ではなく、愛情も理不尽さも併せ持った父親として描かれているのではないでしょうか。

珠への厳しさを全部「愛情」で片づけるのもちょっと違いそう。清治はかなり複雑なお父さんとして描かれていますね。
清治が珠の作文を喜んだのはなぜ?
第4回で珠が書いた作文のテーマは「父について」。
ところが、その内容は清治を褒める作文ではありませんでした。
珠は、父が仕事らしい仕事をしたことがなく、思うままに暮らし、周囲から「放蕩無頼」などと言われていることを率直に書いています。
普通なら「そんなことを書くな!」と怒られてもおかしくありません。
ところが清治は大笑い。
作文をとても気に入り、珠の頭をなで、町の人にも見せて回ります。
なぜ清治は喜んだのでしょうか。
ドラマ内で清治自身が詳しく理由を説明したわけではありませんが、ポイントは珠が世間の評判だけで父親を判断していなかったことにあると考えられます。
珠は「放蕩無頼と言われる父」を知っています。
それでも夜、一人でカナリアを見つめる父親の表情を見て、いつもとは違う清治の一面を作文に書きました。
つまり珠は、
「周囲から見た清治」ではなく「自分が見た父親」を文章にした
のです。
清治は、自分の娘がそこまで自分を観察していたことがうれしかったのかもしれません。
そして何より、珠が人とは違う視点を持ち、それを文章で表現できることを面白がったとも考えられます。
後に作家となる珠の才能を、清治はいち早く感じ取ったのかもしれませんね。

清治をただ悪く書いた作文ではなく、誰も気づかない父の表情まで見ていた珠。そこが清治にはうれしかったのかもしれません。
清治が見つめるカナリアの意味は?
「ブラッサム」第1週で何度も登場したのが、清治が飼っているカナリアです。
清治はカナリアをとても大切にしています。
そして珠は、夜に一人でカナリアを見つめる清治の姿を目撃しました。
ここで気になるのが、
「鳥かごのカナリアは清治自身を表しているのでは?」
という点です。
これは公式に説明された意味ではありませんが、第1週の描写を考えると一つの解釈として成り立ちます。
清治は誰より自由に生きているように見えます。
家督を弟に譲り、仕事もせず、自分の好きなように暮らしています。
ところが生活費は本家から受け取っています。
つまり葉野家という「鳥かご」から完全に飛び出したわけではありません。
自由を求めているのに、どこかに縛られている。
鳥かごの中で生きるカナリアを見つめる清治の物悲しい表情には、そんな自分自身を重ねていた可能性も考えられます。
そしてこれは、やがて自由を求めて故郷を飛び出していく珠の人生とも重なっていきそうです。

「自由に見えて実は籠の中」という清治とカナリア。公式な答えではありませんが、かなり意味深な演出ですよね。
清治はなぜカナリアが逃げて激怒した?
第4回の終盤から第5回にかけて、大きな事件が起こります。
リョウが清治の大切にしていたカナリアを逃がしてしまったのです。
清治は激怒。
リョウは家を出てしまい、珠は逃げたカナリアを必死に探します。
しかし、カナリアは見つかりません。
珠とリョウが家へ戻り、カナリアを見つけられなかったことを謝っても、清治の怒りは収まりませんでした。
清治にとってカナリアは、単なるペット以上に大切な存在だったことが分かります。
では、なぜそこまで大切だったのでしょうか。
これもドラマでは明確な答えが示されていません。
ただ、カナリアが「自由を求めながら何かに縛られている清治自身」を象徴する存在だと考えるなら、そのカナリアを失ったことへの激しい怒りにも意味が見えてきます。
一方で、カナリアを逃がしたリョウを激しく責める姿は、清治の身勝手さや頑固さが最も強く表れた場面ともいえるでしょう。

カナリアへの執着には何かありそう。ただ、大切なものを失ったからといってリョウへの態度まで正当化されるわけではありませんね。
第5回で珠の言葉を受け入れた清治の本心を考察
10月2日放送の第5回では、珠がついに清治へ真正面から自分の気持ちをぶつけます。
カナリアを見つけられず、リョウを激しく責める清治。
そんな父親の前に珠が立ちはだかりました。
そして、
カナリアよりもリョウの方が大事だ
という思いをはっきり伝えます。
さらに珠は、清治やリョウなど家族みんながいるから、この家にいたいと訴えました。
すると清治は、最終的に「好きにせい」と言って二人を受け入れます。
この場面は、第4回の作文とつながっているようにも見えます。
作文では、珠が自分自身の目で見た「父」を言葉にしました。
そして第5回では、今度は珠自身の「家族への思い」を自分の言葉で清治にぶつけています。
清治はどちらの場合も、珠の言葉を完全にはねつけませんでした。
もしかすると清治は、周囲に従うだけではなく、自分の頭で考えて自分の言葉で話す珠の強さを認めているのかもしれません。
また、「この家にはお父様もいるからここにいたい」という珠の言葉は、清治にとって思いがけないものだった可能性もあります。
世間から放蕩無頼と言われる自分を、娘は家族として必要としている。
その事実が、清治の気持ちを動かしたとも考えられます。

作文でも第5回でも、清治を動かしたのは珠自身の言葉。これからの親子関係にもつながっていきそうです!
清治のモデルは宇野千代の父・宇野俊次?
「ブラッサム」の主人公・葉野珠は、作家・宇野千代さんをモデルにしています。
そのため、父親の清治にも宇野千代さんの実父・宇野俊次さんを思わせる要素があります。
ただし、「清治のモデルは宇野俊次」と公式に一対一で設定されていると断定するより、宇野俊次さんの史実が清治の人物造形に取り入れられていると考えられるとするのが正確です。
宇野千代さんの父親も厳しい人物だったと伝えられており、宇野千代さんは父親から独特の教育を受けました。
一方で、清治と史実の宇野俊次さんでは設定が異なる部分もあります。
例えばドラマの清治は「葉野酒造の長男」で、弟へ家督を譲っています。
「ブラッサム」自体が宇野千代さんの生涯を大胆に再構成したフィクションなので、父親についても史実をそのまま再現しているわけではありません。
→関連記事:「ブラッサムのモデルは宇野千代!実話との違いや結婚・恋愛遍歴を解説」

清治にも史実との共通点がありますが、設定はドラマ用に再構成されています。「史実=そのまま清治」ではないんですね。
カナリアが逃げた話も実話だった?
実は、カナリアについても宇野千代さんの実人生と重なるエピソードがあります。
宇野千代さんの父・俊次さんの家でも、当時としては珍しいカナリアが飼われていたと伝えられています。
千代さんは鳥の餌となるハコベを取りに行かされたり、逃げたカナリアを探したりしたというエピソードも残っています。
つまり「ブラッサム」でカナリアが重要なアイテムとして登場すること自体、単なるドラマオリジナルの設定ではなく、宇野千代さんの実体験を下敷きにした部分があると考えられます。
ただし、
「清治がカナリアに自分自身を重ねていた」
「カナリアを逃がしたことをきっかけに、ドラマとまったく同じ会話があった」
というところまで史実として確認されているわけではありません。
カナリアという実際のエピソードを取り入れながら、清治や珠の人物像を表現するモチーフとしてドラマでは再構成されているのでしょう。

カナリアそのものは史実にも登場!そこからどこまでドラマとして膨らませているのかを見るのも面白いですね。
ブラッサム父親・清治についてよくある質問
朝ドラ「ブラッサム」の父親・葉野清治について、気になるポイントをまとめました。
清治を演じている俳優は誰?
葉野清治を演じているのは渡部篤郎さんです。
珠の父親で、葉野酒造の長男でありながら弟に家督を譲り、仕事をせず自由に暮らしています。
清治は珠のことが嫌いなの?
第5回までの内容を見る限り、珠を嫌っているとは考えにくいでしょう。
珠には厳しく接していますが、珠の作文を喜んで町の人に見せて回るなど、娘を誇らしく思っていることが分かる描写もあります。
清治はなぜ珠の作文を喜んだ?
明確な理由は語られていません。
ただし珠は、世間から「放蕩無頼」と呼ばれる父親の姿だけでなく、一人でカナリアを見つめる普段とは違う姿まで文章にしました。
清治は、珠の独特な視点や表現力を面白がり、喜んだ可能性があります。
カナリアは清治を表している?
公式に「カナリア=清治」と説明されたわけではありません。
ただし、自由を求めながら本家との関係から完全には離れられない清治と、鳥かごの中にいるカナリアを重ねた演出と考えることもできます。
カナリアのエピソードは実話?
宇野千代さんの実家でもカナリアが飼われており、千代さんが餌を取りに行ったり、逃げたカナリアを探したりしたという史実があります。
ただし、ドラマの出来事や会話がすべて実話というわけではありません。

清治とカナリアはまだ謎が残っています。今後の放送で同じモチーフが再登場するかにも注目ですね!
まとめ|清治とカナリア・作文から見える珠との親子関係
今回は、朝ドラ「ブラッサム」の父親・葉野清治について、珠への態度や作文を喜んだ理由、カナリアの意味を考察しました。
清治は葉野酒造の長男でありながら家督を弟に譲り、本家からお金を受け取りながら仕事をせず暮らしています。
珠にも厳しく接するため、最初は「怖い父親」という印象が強い人物です。
しかし第4回では、珠が自分について率直に書いた作文を大喜びし、娘の才能を誇らしく思っているような姿を見せました。
そして第5回では、大切なカナリアを失って激怒する一方、最後には「家族みんなでこの家にいたい」という珠の訴えを受け入れています。
また、カナリアは宇野千代さんの史実にも登場します。
ドラマではさらに、自由を求めながら何かに縛られている清治自身を象徴する存在として描かれている可能性もありそうです。
「ブラッサム」の清治は、単純に良い父親・悪い父親と分けられる人物ではありません。
厳しさや身勝手さを持ちながら、珠の個性を認め、娘の言葉には耳を傾ける。
第1週で描かれた作文とカナリアは、そんな清治の複雑さと、これから続いていく珠との親子関係を象徴する重要なエピソードだったのではないでしょうか。


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